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この作品に転写された「朝鮮半島の形をした虎」は、1908年に詩人・歴史学者の 崔南善(チェ・ナムソン) が考案した図案です。当時、日本の地理学者が朝鮮半島を「ウサギ」に例えたことに対し、崔南善は民族の士気を高める意図で、朝鮮半島を「力強く躍動し、アジア大陸へ飛び立つ虎」として描きました。このイメージは、独立と発展への願いを象徴する視覚的アイコンとして広まりました。
一方で、崔南善は1928年以降、日本統治体制に協力したことから、戦後は親日派として批判を受けます。この虎の図案自体が民族的象徴であると同時に、植民地期の複雑な歴史と矛盾を内包する存在となっています。
本作では、この図案の象徴性と崔南善が背負った歴史的批判を含む文脈の双方を踏まえました。
1940年代に作られた陶製手榴弾を型取りして制作した《大村焼》に転写することで、植民地期に生まれたイメージをどのように継承し、また歴史の屈折にどのように応答するのかという問いを提示しています。
私はこの作品を、植民地の複雑さや脱植民地の難しさを考える契機として位置づけています。
単なる装飾品ではなく、歴史の複雑さに目を向けるための「焼きもの」として、この矛盾を抱えた虎が何を語りかけるのかを是非、感じ取ってください。
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転写シートは有田焼の絵付けにもよく使用されていて、伝統的な技術であります。
下地材を塗ったり素焼きの工程が増えたりして、コツと技を習得するのに
時間がかかりました。
全て手作業の為、転写している位置に少し違いがございます。
作風の性質上、多少の釉薬の飛びやタレは良品とさせていただいておりますので、
ご理解の上、ご購入ください。
・陶磁器
・サイズ:約8 x 8 x 8 (cm)
制作方法
こちらの商品は1944年頃に佐賀県有田町で作られた陶磁器製手榴弾を原型に鋳込み型を作り、制作された磁器になります。(写真右が当時有田で作られた陶磁器製手榴弾。左はプロトタイプ。)
型は有田の型屋さんにお願いして作っていただきました。
磁器は焼き上がり後に約13%縮むので、それを計算して大きめの原型(写真一番左)を作り、原型に合わした型を石膏で作ります。(写真奥、写真一番右)
水で溶かした磁石を型に流し込み、石膏に水分を吸わせることで形成していきます。
全て一つひとつ手作業で製作しました。その日の気温、湿度で型に泥土を含ませる時間が変わります。
型で作っているけど、全てに個体差が生じて、一つとして同じものはありません。